台湾留学して丸1年経ちました。中国語を勉強してどのくらい上達したのか?

05.台湾語学留学

怠けてしまって毎月は書けませんでしたが、とうとうこの中国語を学んで○ヶ月シリーズも最終回です。こやまです。

台湾に渡り授業が始まったのは去年の2016年8月31日。まだまだ暑い時期でした。そうして秋のような冬が来て、短い春が来てすぐにまた夏に。

始めは「聽不懂(中国語は分かりません)」を連発していたのですが、それを言う回数も減りました(ゼロにならないところがポイントね)。

始めから比べるとかなりレベルアップしたと思います。長いようであっという間の一年でした。どこまで力は伸びたのか、中国語力を振り返ります。

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台湾に来る前の中国語力は

私は台湾に来る前は、大学時代に第二外国語で中国語を選択。中国語検定も3級まで思っていました。

しかし、それも社会人になって2年の間は全く使わなかったのでほぼ忘れていました。なかなか日常生活で使わないよね。

台湾に行ったときに言えた言葉はせいぜいこんな感じ。

  • 你好(こんにちは)
  • 謝謝(ありがとう)
  • 真的嗎!(本当に!?)
  • 我想去那裡(あそこに行きたいです)

テキストはどこまで進んだか

台湾大学の語学センターの初級クラスに9月から通い、テキストは実用視聴華語1のレッスン1から始めました。毎日授業で3時間、宿題で1~2時間勉強しました。

テキストは1年間で最終的に実用視聴華語1~4、遠東3の途中まで終えました。

中国語の能力はどのくらいまで伸びたか?

日常会話レベルまで

台湾人が日常的に話している簡単な内容の会話なら聞き取れるようになりました。早口だと聞き取れません。語彙がないので、内容が専門的になるとお手上げです。

台湾人特有の舌を巻かない訛りも慣れました。今では中国語を聞けば相手が台湾人か大陸の人か聞き分けられます。広東語はいまいちよく分からないのですが、聞き分けられるようになりたいです。

スピーキングは、日本語で言えることの50%くらいは中国語で言えるかなと。気持ちや考えを思った通りに話すのはまだまだ難しいです。でも普通に暮らす分には問題ない。

テキストの実用視聴華語3を終えた時点でグッと実力が上がった実感があり、そのあとの伸びはゆるやかでした。書き言葉はまだまだ分からないので、ニュースを見たり新聞を読むにはもう少し訓練が必要です。

1年間勉強したら台湾で就職したり台湾の大学に入れるレベルになるのか

就職は、台湾でする場合日本人が多い日系企業なら十分なんじゃないかな。まだまだ語彙が足りないので苦労はすると思いますが。

日本の会社で中国語を使う職場ならアドバンテージはありそうですが、即戦力としてはまだ不十分でしょう。

ほぼ0から始めて1年間語学学校で勉強した程度では、大学入学は厳しいと思います。聞いた話だと初級から始めた場合、1年半くらい勉強してから台湾の大学や大学院に入っているようです。

日本人学生とのつきあい方

語学学校で日本人といっしょになったら面倒くさそうだな~と思っていたのが留学前。相性がよければいいですが、いろいろ気を遣ってしまいそうでその点が気がかりでした。

蓋を開けてみたら、1年の間にあった4学期中3学期はクラスに日本人は私1人。おかげで気楽にできました!日本はこうだぜってドヤ顔で紹介できる!

しかし、4学期目…。日本人のクラスメイトが1人できました。いやあ…ちょっと困ったちゃんで、私は距離を置いておきました。

また、授業中先生が「こういう問題は日本だとどうなの?」と話を振るんですが、一方が答えるともう一方は答える必要がなくなり、発言の機会が減ることに。なんか息苦しいなと思いました。

人によっては日本人学生がいるかいないかはそんな大きな問題ではないかもしれません。でも私は気を遣ってしまうザ・ジャパニーズなので日本人は自分1人のほうが気楽だなと思いました。

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台湾大学付属語学センターは可もなく不可もなくという感じ

1年間通った台湾大学の語学センタ-。キャンパスが広すぎて慣れるのに1ヶ月かかりました。台湾一の大学ゆえ施設はよかったですね。図書館は日本語書籍が豊富だし、学食(そんなに美味しくないけど)はあるし、付近に飲食店が沢山ありました。

けれども、学生に対するサポートが薄かったですね。近くの師範大学付属の語学センターでは授業以外にも選択講義があるし、言語交換の相手も斡旋してくれる。台湾大学でも選択講義はありましたが種類が少ないし、回数も多くありませんでした。

先生は…当たり外れはありますね。「【リアル体験記】語学学校の授業で実際にあった困ったことと対処法」にも書きましたが、詰め込み式の先生に当たってしまい大変でした。

とても熱心な先生だというのは分かるのですが、自分には合わなかったなと。他の先生もまたこの先生から教わりたいという人はいないかな。

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留学中、中国語を伸ばすために工夫したことは

台湾人の友人を作って中国語を使う機会を増やせ!と言いたいところですが、私はもともとそんなに友人が多いほうではありません。無理してつくるものではなく、出会いというのはご縁だよねと思っています。

言語交換をする

言語交換は早い内からしたほうがよいという意見もあるけれど、私は焦らなくてもよいと思いました。全然中国語のインプットがない状態で言語交換してもアウトプットができないので。

私は勉強を始めて2ヶ月ほど経ってから言語交換を始めました。相手が日本語が上手だと、日本語で細かいニュアンスについて聞けるのでよいです。つい甘えて日本語使っちゃうのがよくないところですが。

ただ、練習は週に1回なのでそこまで劇的に変わりはしませんでした。

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休日は外に出て、話さざるをえない状況に追い込む

日常では授業以外に中国語を話す機会はほぼありませんでした。けれども長い休みの時は旅行や友人の親戚の所に行って中国語を使わざるをえない環境に飛び込んでいました。

2月の旧正月のときには台湾人の友人の親戚の家に招待してもらって、山の中に6日間ほど滞在してました。

友人以外は日本語ができないので、中国語を使って話をします。あまりその時は聞き取るのが難しかったので会話というより簡単な質問のやりとりでしたが。でもおかげで少し耳が慣れました。

他にも東部に行ったときは台湾人がやっているゲストハウスに行きオーナーさんと話したり、現地の人から集落の歴史を聞くなどしました。

授業だけだと自分の中国語のレベルが伸びたか分かりにくいですが、実際に外に出て使ってみると、こういう時にこのフレーズを使うのか!という驚きと発見があって楽しいですね。

これから留学をする人にアドバイスをするならば

ピンインと発音はやっておいたほうがいい

ほぼゼロから始めるならば、下手に独学で文法をやるより発音記号の「ピンイン」をきちっと勉強しておいた方がいいです。

詳しくいうと、ピンインを見て正しい発音ができるようにしておくこと。

中国語の発音は日本語にはないものも多いので、なかなかピンインの通りに音を発音するのが難しいんです。

語学学校でもみっちり発音をするわけではないので、事前に日本で家庭教師をつけたり教室に通うなりして発音の練習はしておくと台湾に来てから発音に苦労しなくてもすむと思います。

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1年間台湾で暮らしてみてどう思ったか

台湾は暮らしやすかった

息の詰まる日本と比べて、私には台湾は暮らしやすかったです。服装はお金をかける必要はないし、化粧もする必要はない。必要な服が夏物と秋物で済ませられるので服にかけるお金も減りました。経済的!

料理を作るのが嫌いでも、全て外食で済ませることができる。自分の嫌なことに費やす時間を減らして、自分の好きなことをする時間を増やすことができました。

暑いのは確かに辛いですが、台北くらいであれば案外慣れます。昼間は建物の中にこもり、夕方の暑さが和らいだころに出かけるようになります。

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目標があると強い

人間、だらけてくると現状に甘んじて家に引きこもったり、いつもと同じルーティーンの日々を送ってしまいがちなのですが、「これをしなくては」という思いがあると身体が動きます

私の場合「日本語世代の人に聞き書きをする」という目標があり、旅行先でも日本語世代の方がいそうな場所を探して人に聞いたりしました。結果として新しい出会いがあったり、気づきがあったりして一歩前進しました。

ほかには、留学当初ににやりたいことを書いておいて、後から見直すこともしました。かなり後になってから見直したのでやりきれなかったのもありますが、いつのまにか達成していたこともあったので、目標は立てて言語化するだけでも大事だなと思います。

まとめ

では次の目標はなにか?

「歴史の話を通訳できるようになったり、説明できるようになること」ですね。専門用語や書き言葉も勉強しないといけません。でも好きな分野だから覚えられるかな?

帰国してからもう既に一ヶ月あまり。全く中国語を使わない日々です。せっかく覚えた中国語、なまらないようにメンテナンスせねば。

 

【台湾で中国語を学んで○ヶ月シリーズ 2016】

・中国語を勉強し始めて3週間が経ちました。頭から単語が出てこない!

・3ヶ月台湾に語学留学した結果。少し話せるようになりました!

・スランプ到来?台湾で中国語を勉強し始めて8ヶ月が経ったので振り返る

・クラスメイトとお別れでなんとなく寂しい、中国語を勉強し始めて9ヶ月目

・ネイティブと話すのはまだまだ難しい、台湾大学で中国語を勉強し始めて11ヶ月目の学習経過

【留学後に再び台湾へ!台湾にワーホリに来て○ヶ月シリーズ 2019】

・台湾にワーホリで来て1ヶ月半経ったので振り返る

・台湾ワーホリが5ヶ月経ったので振り返る。不安や気づきなど

・台湾ワーホリ10ヶ月の振り返り 焦りと転職にいたるまで

・台湾ワーホリを終えての1年を振り返る

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