こんにちは、小山です。
台湾へ語学留学を考えている人にとっては、どこの語学センター(語学学校)がよいのか結構悩むところですよね。ネットで情報を探しても、なかなか満足できる情報がなくて、パソコンにかじりついて必死に探した覚えがあります。
今回は私が今通っている台湾大学語文中心(語学センター)を選んだ理由や実際に通ってみての感想をお伝えしようと思います。※この情報は2016年12月現在の情報です。
私が台湾大学を選んだ理由
私が台湾大学語学学校を選んだ理由は以下の3つです。
1.交通の便が良いところ
2.少人数制でみっちり勉強できるところ
3.日本人が多くないところ
1.交通の便が良いところ
まず、台北であること。台北以外にも気候のよい台中や台南、高雄もありますが、台北に台湾人の知り合いがいたので台北にしました。初めての留学で、全く知り合いのいない土地に行くのは気が引けました。
台北市内にある交通の便のよい学校となると、台湾大学、台湾師範大学、中国文化大学あたりで迷いました。政治大学も候補にありましたが、山の上にあって街に出るのが大変そうだと思いやめました。
2.少人数制でみっちり勉強できるところ
少人数制で、宿題をしっかりだしてくれるところがいいと思っていました。宿題がないと自分からあまり勉強をしないので…。
この時点で、台湾大学か台湾師範大学のインテンシブコースに絞りました。
3.日本人が多くないところ
日本人が多いのも、中国語を勉強するのにあまりよくない気がしたので、日本人が多いという台湾師範大学は選びませんでした。
ということで台湾大学の語学学校に決めました。奨学金の申請の締め切りもあり、2週間くらいでいろいろ調べて決めてしまったのですが、後悔はしていません。
台湾大学語学学校に通ってみての感想
良いところ
・少人数制でみっちり勉強できる
私のクラスは7人で、授業でも発言する機会が多く、質問もしやすいです。宿題が毎日あるので、怠けやすい私にもいいです!宿題の量は1~2時間分あります。
クラスメイトも、高い授業料を払っているだけあってまじめです。みんなきちんと宿題をしてきます。個人差はあると思いますが、先生の質も悪くないと思います。授業にゲームを取り入れたりして飽きないように工夫もしてくれます。
・日本人が思ったより多くない??
私はたまたまクラスに日本人一人だけでした。他のクラスの様子を見ると、初級のクラスだと日本人が一人だったりすることもあるようです。中級以上になると多いクラスだと半分くらい日本人になったりするみたいです。
・周辺施設が充実している
台湾大学で一番いいのは、立派な図書館があることだと思います。
語学学校の生徒も利用できます。自習席はほとんど空いてますし、なにより、日本語の本が多いんです!!!新しい本は少ないですが、歴史や政治、文学を始め多岐に渡って日本語の本が中国語の本に混ざっておいてあります。
勉強に疲れたときの息抜きに日本語の本が読めたり、台湾の歴史についてちょっと知りたいなというときに日本語の本があると本当にありがたいです。
図書館以外にも、スポーツセンターがあって筋トレもできます。学食も豊富です!!物価が高い台北ですが、学食はリーズナブルなお値段です。
近くに公館夜市もあるので、食べ物にも飽きません。あと、最近古本街が近くにあることも分かりました。まさに学生街ですね。
いまいちだったところ
・テキストが古い
台湾大学の語学学校で使用しているテキストは実用視聴華語という30年以上前に作られたものです。師範大学では新しいテキストが使われ始めているのですが、台湾大学ではまだ使用されてません。
新しいテキストは内容が大きく改訂されて表現や言い回しも台湾の中国語寄りです。
古いテキストには今では使わない古い言い回しが使われていたり、例文も古くて男女差別の表現があります。映像も90年代のテイストで今の学習には古すぎます。
・学費が高い
他の語学学校と比べると高いです。少人数なので仕方ない部分もあるとは思いますが。2017年の秋からは更に上がるようです。
・学校独自の奨学金はない
奨学金をもらうことを目指している人にとっては、学校独自の奨学金がないのでその点もよくないかもしれません。
台湾政府が出している華語文奨学金はありますが、事前に申し込むものかつ審査があるのでハードルが高いです。
・語学学校自体の設備やサービスはあまり充実していない
良いところで書いたように台湾大学自体の周辺施設は充実しているのですが、語学学校自体の施設は充実していません。
学生が使えるパソコン教室や自習できるような広いラウンジはありません。自習室は7~8人くらいが入る小さな教室と、3テーブルのみの小さな小部屋があるのみです。
Wifiは語学学校の中にありますが、台湾大学全体のキャンパス内では利用できないので不便です。
師範大学では言語交換(ランゲージエクスチェンジ)の相手を学校が紹介してくれる制度があるそうですが、台湾大学にはありません。言語交換の相手を探すような掲示板もありません。
・語学留学生向けの寮がない
台湾大学にある寮は、語学留学生は入ることができません。なので自分でアパートやルームシェアなどを探す必要があります。
一人暮らしのアパートを探すとなると、探すのが大変なのに加えて家賃も高いのでお財布に優しくありません…。他の国の学生を見ると結構ルームシェア派が多い気がします。
・台北の物価が高い
台北の物価が思ったよりも高かったです。大きかったのが住宅費。
私は新北市という台北市の隣の市に住んでいるのですが、それでも高い。それゆえ食費や生活費を抑えるという生活に…。
高雄や台南など他の都市だったらもっと生活楽だったのに…。台北で安いのは、食費と交通費だけです。他の日用品は日本と同じかそれよりも少し高いという感覚です。
台北が思ったよりも物価が高く生活が結構苦しいことを除いては、台湾大学はよいところだと思います。何よりも図書館がいい!と何度も念を押しておきます(笑)
※追記(2018年1月9日)
1年間の語学留学を終えて思うのは、台湾大学の語学学校は師範大学と比べるとやはり整備やサポート面で劣っているということです。次にまた通うとしたら師範大を選ぶと思います。日本人は多いですが、やはりそれには理由があるのだと思います。
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