こんにちは。1年間の台湾での語学留学を終えて現在一時帰国中のこやまです。
中国語を勉強しに台湾に留学してみたいと思うと、まず気になることはお金のことだと思います。
語学学校の学費やアパート代、生活費など実際いくらかかるのかよく分かりませんよね。
留学斡旋の会社のホームページを見ると1年間で総額いくらいくらかかると書いてあるのですが、1人1人金銭感覚は違うし、本当にそれくらいかかるのだろうかというのが正直なところ。
ということで、台湾留学にかかる費用はぶっちゃけいくらなの?というところを台湾大学の語学学校に1年間通っていた私がお伝えします。
#2024年5月追記
記事を書いた2017年の頃と比べて台湾も物価が上がり、円安も進みました。生活費にかかる費用はここに書いたものの1.3~1.5倍くらいを想定するとよいと思います。
前提:台北にて26歳女子の節約暮らし
台湾に滞在していたのは2016年8月~2017年8月の1年間。
台湾大学付属の語学学校に通って中国語を学んでいました。
住んでいたのは台北のお隣にある新北市の一般的な一人暮らし用アパート。学校へはバスで通っていました。
台湾に滞在するためのビザは、奨学金をもらっていたためすぐに居留ビザをもらえました(通常は停留ビザ→居留ビザの流れ)。
毎日外食でしたが、大学近くの安い食堂ですませて節約して、月に1度くらいは国内旅行に出かけていました。他の人と比べると結構質素な暮らしだったと思います。
留学費用の内訳
*為替レート渡航時の2016年8月頃の1台湾ドル=3.3円で計算
航空券 47,337円
- 行き 14,000円
- 帰り 14,220円
- 一時帰国時の往復 19,117円
台湾渡航にはいつもLCCを使っています。片道ずつ買えるのがよいですね。成田から台北の桃園空港まではバニラエアが昼間の便があって便利ですよ~。
ビザの手続き 15,300円
- 居留ビザの申請手数料 7,900円
- 居留証発行手数料 1,000元(3,300円)
- 延長手数料 1,000元(3,300円)
語学留学をする場合、一般的には停留ビザから居留ビザに切り替えるのが普通です。
しかし私の場合、政府の奨学金をもらっているので、始めから居留ビザを申請することができました。メリットは、台湾での手続きが停留ビザより少なく済む点ですね。
居留ビザ申請のために健康診断が必要で、渡航前に健康診断を受けたのですがその費用の資料が見つからず記載できませんでした。1~2万円くらいだったと思います。保険はききません。
海外留学保険 183,780円
- ジェイアイ傷害火災保険の「たびほ」 149,180円
- 渡航前の予防接種(任意) 34,600円
留学保険はインターネットで申込みができる「たびほ」を選びました。カスタマイズプランにして、基本的に最低限の保障にして、個人賠償責任や障害を負った場合の部分の保障を厚めにしました。
結局留学中一度も保険のお世話になることはありませんでした。値段は安くはありませんが、保険があるというだけで少し安心できます。
学費 464,382円
- 台湾大学付属語学学校の学費(四学期分) 134,100元
- 申込手数料 500元
- 語学学校で加入させられた保険料 600元
- テキスト代 3,807元
- TOCFL(華語文能力測検)受験料 1,715元(公式版1600元+お試し版115元)
台湾大学の語学学校は他の学校と比べると少し高く、2017年秋学期以降はさらに値上げされます。
奨学金の条件でTOCFLのレベル3をとらないと行けなかったので受験しました。お試し版というのは、正式な成績は出ないのですが実際の試験を体験できる回があったので実力試しに受けたものです。
住まい 547,041円
- 敷金 22,000元
- 家賃 132,799元(11,000元×11ヶ月+日割り計算)
- 光熱費 6,905元
- 家を探していた期間の宿代 4,066元(6日間)
台湾のアパートは基本的に敷金のみで礼金は必要ありません。
家を探している時は台北駅近くのゲストハウスに泊まっていました。6日間も泊まると結構イイ値段になるので、早く家を見つけられると宿代を浮かすことができます。
新生活用品 18,760円
- 枕(2個)・枕カバー 1,288元
- かけ布団 850元
- 毛布 363元
- 敷パッド 899元
- ブランケット 236元
- マットレス 1,299元
- 印鑑 750元
借りたアパートには基本的な家具家電類(ベッド、机、クローゼット、洗濯機)はあったので、必要なものは寝具くらいでした。
枕は最初に買ったのが安かろう悪かろうという物で、寝ているときに首が痛くなったのでNITORIに行ってよい枕を買ってきました。やはり睡眠は大事です。高くてもよいものを買った方がいいですよ!
印鑑は、銀行口座を開くために買いました。ただ、こんなに高いの買う必要はなかったなと今思います。台北駅周辺にある道端出店で売っている印鑑で十分だと思います。
生活費 475,242円
- 食費 76,170元
- 通信費 3,000元
- 日用品代 9,339元
- 洋服代 8,095元
- 美容室代 2,499元
- 交通費 23,865元
- 交際費 4,750元
- 旅行代 9,088元
- その他 7,207元
月平均にすると12001元(39,603円)。日本円で考えると安いですが、家賃含め奨学金の25000元以内で生活しないといけなかったので、いつも節約しながら暮らしてました。
食費の月平均は6347元。1日の予算は200元。3食全て外食で、2日に1度はジュースを買う。食べるものは基本台湾料理で庶民のもの。日本料理や韓国料理は高いので食べない。
こんな生活をするとこれくらいで収まりますが、同じ価格帯のものばかり食べてると飽きます。正直辛かったです。
食文化が豊かな台湾を楽しむためにも食べ物にはもうすこし予算をもつことをオススメします。
帰りの引っ越し費用 10,560円
- 船便(2個) 2,300元
- 預け荷物重量超過代 900元
台湾に来るときは、荷物は全てスーツケースに収まっていたのですが1年いるといろいろ荷物が増えてしまったので(主に書籍)、宅急便で送ることにしました。
帰るときにスーツケースが20kgを5kgオーバーしてしまったので空港で900元を払う羽目に…。ちょっと900元は痛かったです。
1年間の留学費用総額 約180万円
項目 | 費用 |
航空券 | 47,337 |
ビザの手続き | 15,300 |
海外留学保険 | 183,780 |
学費 | 464,382 |
住まい | 547,041 |
新生活用品 | 18,760 |
生活費 | 475,242 |
帰りの引っ越し費用 | 10,560 |
合計 | 1,762,402 |
留学費用の総合計は約180万円ですね。思ったよりお金がかかっていたので驚いてます。
ただし、1台湾ドル=3.3円で計算してます。2016年8月のいまより円高だった時期のものを使用しているので、今だったらもう少し高くつくでしょう。
留学費用の節約ポイント
語学学校の学費
語学学校の学費は学校によって金額が違います。台北でも探せば学費が安い学校があります。台北以外の都市に行くと少し安くなります。
参考:台湾大学の語学学校(CLD)は3か月40,000元、師範大学の語学学校は36,000元(2019/6/28現在)。
アパート代
アパート代は郊外に住んだり、一人暮らしではなくルームシェアをすれば安くあがります。台北だとワンルーム(トイレとお風呂付き)は最低限清潔そうなところで13000元〜、台北の隣の新北市11000元〜というのが相場な気がします。(2024年であれば台北市15000元〜、新北市で13000元〜だと思います。)
台南や高雄などの地方都市に行けばかなり安く住めるそうです。
航空券
航空券はLCCやセールをうまく使うと安くできますよ。普通の航空会社の往復チケットは高くなるので、私はLCCの片道航空券を買ってました。
化粧品代
日本で買った方が安いし種類も多いので日本で買って行った方がよいものNO.1。
節約方法としては、台湾だと化粧をしていなくても変に思う人はいないので、私は堂々とスッピンでいます。化粧をしても暑いのでどろどろに溶けてしまうと思うので…(言い訳)。
ダメもとで奨学金を狙う手もある
また、語学留学でも申請できる奨学金があります。月々25000元ももらえるので、すごく助かります。社会人でも問題ないので、留学を考えている方は試しにでも申請してみるとよいと思います!
#2024年5月追記 2024年の物価を考えると、25000元で1ヶ月暮らすのはかなり苦しいと思います。
台北なら最低30000元は見ておいた方がよいと思います。台北の郊外や南部だったらまだ安く暮らせるかもしれません。
→2024年の生活費の記事を書きました。https://kanakokoyama.com/archives/5881
【関連記事】