中国や台湾に興味があったり、仕事で必要ということで中国語を勉強してみたい!という人、中国語を勉強する場合って何から始めたらいいのかよく分からなくありませんか?
私は語学留学の1年を終えて、中国語を最も早く習得するには勉強の順序が何よりも大事だと実感しています。間違った順番で勉強をしてしまうと、後々上達が遅くなるというのを周りの人を見て感じます。
回り道をして時間がかかるのを防ぐためにも、これから中国語を始めるという方のために、
中国語を勉強する際にどういう順序で勉強をするとよいのかお伝えしていきますね!
まず大前提:発音がなによりも大事!
中国語を勉強しようとするときに超超超大事と言われてるのが発音です。
発音を制すれば中国語の学習は70%完成したも同然と言われています。以前は私も「ほんとかいな」と思っていたのですが、勉強して中の上級まで来たらよく分かりました。
発音大事だわ!まじで!
発音がなんで大事かというと、そもそも中国語は発音が難しいというのと、少しでも音が違うと聞き取れないという特殊な言語だというのがあります。
発音が間違ってると相手に全然伝わらないんです。
後から言いますが四声が少しでも違ったり、発音が違うと伝わりません。
英語や日本語だと多少間違ってても意味が分かる言語なんですが、中国語は少しでも違ってると聞き取れない言語なんです。
文法や漢字は簡単だから安心せよ
発音に比べて、文法や漢字は日本人というだけで楽です。(体感には個人差はあると思うけど)
文法は英語と比べるとかなりシンプル。もちろん、極めようとしたら話は別だろうけど、日常会話なら英語を勉強するのに比べるとはるかに短い時間で習得できると思います。
漢字は、簡体字と繁体字というのがあって、簡体字は中国で使われているもの、繁体字は台湾や香港で使われているものです。日本で売っている書籍のほとんどは簡体字です。
簡体字は繁体字が難しすぎて戦後に中国が簡略化させたものです。日本語の漢字ももとは画数の多い旧字体でした。戦後中国と同じように簡略化させようということになって現在に至っています。
簡体字も繁体字も、日本語の漢字と共通部分が多いし、覚えるのにそこまで苦労はしません。
中国語の勉強方法
1.声調(四声)を覚える
発音の最初のハードルがこの「声調」と言われるもの。
中国語の声調は4つあることから「四声」と呼びます。
音程の高い低いを表したもので、一つの漢字に一つの声調があります。音の上げ下げ、長短、強弱などが組み合わさり、メロディーに聞こえるというものです。中国語は歌のようだと言われるのはこのためですね。
四声の勉強方法
まず最初にテキストは音声付きのものを買って、音を聞いて再現しましょう。※おすすめの本は後述
記号を見て、正しく音を出せるようになったらOK。
四声を発音するのはそこまで難しくはなくて、単語ごとに四声を覚えないといけないのが大変なんです。うろ覚えで発音しても通じないので、正しく四声を覚えないといけません。
2.ピンインを見て、発音できるようにする
ここが一番大事なところ!
ピンインとは、漢字をどう発音するのかを表す発音記号です。
これを正しく発音するのが難しいんです。
日本語にない音があるので、舌の形も違っていて再現がなかなかできません。ここで間違って覚えてしまうと後から直すのが難しいので、気をつけてください。
ピンインの勉強方法
発音については、独学はおすすめしません。中国語の塾や家庭教師を雇って、発音だけでもネイティブの人に確認してもらうことが大事です。
普段は自分で勉強して、時にはネイティブや中国語の先生に確認してもらう勉強スタイルがよいと思います。
今の時代はオンラインでも言語交換(お互いの言語を教え合うこと)の相手を探すことができますし、スカイプでも練習ができます。有名なのがこちらのサイトです⇒相互学習(言語交換)募集掲示板 – JCinfo.net
ちなみに、きれいな発音ができるだけで、初学者でも中国語うまい!と見せかけることができます(笑)
ピンインの発音を学ぶためのおすすめの本
中国語を学ぶためのテキストの一冊にはしっかりと発音の仕方が学べる本があるとよいです。
選ぶポイントは、音声が付いていてかつ舌の形の図が載っている本。
鏡を見ながら口の形を真似しましょう。
私が台湾にまで持ってきた本はこれです。四声からピンインまで、どういう舌の形にすればよいのか、詳しく書いてあり丁寧です。
発音を鍛えるためのおすすめYoutube
こちらの李姉妹chの中国語聞き流しシリーズが口の形がのっていておすすめです。
発音の練習はチューニングのようなもので、練習しないと自分が話しやすい口の形(日本語なまり)になっていくので私も時々この動画を見て発音練習してます。
この李姉妹chは発音のコツ以外にも日常会話で使えるフレーズなども紹介しているので中国語を勉強したい人にはぴったりですよ。
3.文法と単語を覚える
発音ができたら、あとは文法と単語。
中国語の文法は英語の文法と比べるとシンプルで理解しやすいです。現在進行形とか過去分詞とかがなくて、ややこしくなくて簡単!
単語は、日本語と同じ漢字なのに意味が違うものもありますが、意味が同じものが多いので理解するのが楽です。そこは同じ漢字文化圏の恩恵ですね。
文法の勉強法
おすすめの勉強法は、文法と単語を覚えたらその文法を使って自分で文を作ること。
語学学校では文を作るのが宿題として出ています。文を書くと、なんとなく意味を理解していたのが、どういう状況で使うのか分かるようになるので実際に会話で使えるようになります。
文を作ったら、添削してもらうとよいです。今はネットでもLang-8などのサービスがあるので使ってみるとよいと思います。
単語の勉強法
単語はインプットのときに、いかに正確に頭にいれるかが大事です。語学学校では毎回先生が例文をもとに解説をしてくれます。
日本語で訳された意味だけを見て覚えると、結構意味を間違えてとらえていたりします。
例文をいくつか見た上で、その単語の意味をくみ取り、どういう風に使われているのか考えるようにしましょう。
おすすめの「詳しく」文法を学べる本
おすすめの一冊。辞書のように持っておくとよい文法書がこちら。
中国語の文法が体系的に網羅されています。
文法が細かく解説されていて、「これってどういうこと?」という素朴な疑問にも答えてくれます。辞書のように、他の本で説明がよく分からない文法に当たったときに使うのがよいです。
これを全てやれば文法はマスターできるのですが、初心者には少し内容が細かいし、分厚すぎるかな~と。練習問題もしっかり付いていていいんですけどね。
まとめ
以上で、初心者が最初にすべき3つのステップでしたが、一番時間をかけて真剣に取り組むべきはやはり「発音」です。
ここをおろそかにすると、後から修正するのに時間がかかるので要注意です。
独学で始めるのもよいですが、本当に話せるようになりたい場合は、最初だけでも中国語の教室や塾に通うこと、中国人や台湾人の言語交換相手を見つけること、もしくは留学して語学学校に通うことをおすすめします。結果的に短い勉強時間で習得できるようになると思います。
文法と単語を勉強していって、話せるようになると一気に世界が変わってきます。
少しでも話せるようになったときに、中国や台湾の人と会話をしたり、旅行に行くときっと旅の景色が変わってきますよ。