こんにちは、現在台湾政府の教育部華語文奨学金をもらって台湾に語学留学に来ている小山です。
台湾に中国語を勉強しに来る日本人は毎年増えているといいます。
ただ、留学したいと思っても、お金の問題がネックになるかと思います。1年間で生活費や学費含め100万円以上もかかる留学費用をすべて自己負担するというのはなかなか難しいですよね・・・。
私は日本にいる間に奨学金について調べて、一か八かで申請したところ、もらえることになり、今台湾にいる次第です。奨学金がなければ思い切って留学はできなかったですね。
今回はその台湾政府の奨学金について詳しく書いていきます。
台湾政府が出している奨学金は2つ
台湾政府が出している奨学金は二つあります。
一つは大学や大学院で勉強することが目的の人向けのもの、もう一つは語学留学が目的の人向けのもの。
台湾奨学金
台湾の大学、大学院に入学する予定の人向け。学費及び生活費の支給。
★教育部華語文奨学金
台湾政府が認可した語学学校に通う人向け。生活費のみ。
給付型なので返済する必要はありません!
この奨学金のよいところは、中国語を学ぶ語学学校の学生が対象というところです!社会人でも申請可能なんです!
語学留学が目的でもらえる奨学金はなかなかないので、これは本当にありがたい!
教育部華語文奨学金の概要
今回は私ももらっている教育部華語文奨学金の説明をしていきますね。
支給額・・・月額25,000元(学費は自費となる)
支給期間・・・2カ月以上1年以内←申請するときに希望期間を申告します
2万5千元で生活費は足りるの?
この金額は台湾人の大卒初任給給料と同じくらいだそうです。
私の実感としては、生活費として結構ギリギリな金額。台北でアパートを借りて暮らす場合、カツカツに節約すればたまに旅行に行ける位です。
贅沢はできません。あくまで、生活の為の最低限の費用というところです。
【関連記事】1年間の台湾留学でかかった費用はいくら?全てまるっと公開するよ
申請スケジュール(2019年の場合)
2月の初め 台北駐日経済文化代表処のホームページで募集要項が発表
3月下旬 申請締切
2ヶ月の間で教授に推薦書を書いてもらうのが大変です。相手に迷惑をかけないよう、早めにお願いをしましょう。
教育部華語文奨学金の申請に必要な書類
2019年の募集要項から抜粋しました。最新のものはご自身でご確認ください。
私は一応この奨学金に申請して通過したので、参考までにコメントしていきます。
1.奨学金申請表
表を埋めるだけなのでそこまで時間はかかりません。
2.奨学金承諾書
同上
3.学習計画書
- 日本語で
- 字数:3,000字程度を標準とする。
- 内容:志望する大学名、台湾留学志望の理由、留学中の具体的な研究計画、帰国後の計画(学業、職業を含む)を詳細に記載すること。
書くポイントは上記にある通り、志望する大学名、台湾留学志望の理由、留学中の具体的な研究計画、帰国後の計画(学業、職業を含む)を詳細に書くことだと思います。
私の場合は、なぜこの大学でないといけないのか、研究計画がなぜ留学につながるのか、計画は帰国後どのように活かすつもりなのかを書きました。
4.台湾の語学学校に入学申請した書類(コピー可)
こちら、よく分からなかったので代表処に問い合わせたところ、入学申込用紙のみで大丈夫という返事が来ました。
それだけだと、実際に入学申請してなくても送れてしまうのでは・・・と思いました。不安な方はご自身で問い合わせてみてください。
なお、語学学校はどこでもよいわけではなく、教育部が認可した学校でないといけません。(探してみましたが、認可された学校の正式なリストは見つかりませんでした・・・。直接問い合わせるしかないかもしれません。多分、長期ビザが発行可能な学校のことと思われる。)
5.最終出身校(高校或いは大学)全学年成績証明書の写し
(認証した華語或いは英語の訳文を添付したもの);このうち、高校、学部在学中の者は在学する学校の、学部卒業以上の者は最終出身大学及び在学する大学院の日本語成績証明書(GPA成績がある者はGPA成績を提出する)。※認証については下記参照
早めに出身の大学や高校に申請しましょう。
6.最終出身校の卒業ないし修了証明書又は卒業見込み証明書の写し
(認証した華語或いは英語の訳文を添付したもの)。
7.推薦状
- 様式自由。
- 推薦者二人、各1通。計2通。
- 日本語で作成。
- 推薦者の資格:出身校の校長または指導教授、担当の先生。卒業して3年以上経った者は、出身校の校長、指導教授、担当の先生、職場の上司若しくは適切な者。
私は大学時代にお世話になった教授と非常勤講師の方にお願いしました。教授でなくても大丈夫なようです。
内容は、私のほうで下書きを書いて、私はこういう人物なので、きっと奨学金を使ってよい成績を上げられるよ、というような内容を直筆で書いてもらいました。
8.パスポートの写し
9.選考結果通知用封筒
申請する際の注意事項
申請書類について代表処への質問する場合の注意点
募集要項の書き方が曖昧だったりするので、申請書類を書いているといろいろ疑問がわいてきます。
担当窓口である台北駐日経済文化代表処に質問したいときは、原則メールでのみ対応しているようでした。私の場合、電話をしても「メールでお願いします」と断られてしまいました。メールは1~3日ですぐ返信がきました。すぐに返事をくれますので、気軽に質問してみるとよいと思います。
⇒2019年度は募集要項掲載ページに「申請時によくある質問と回答」が掲載されています。昨年はなかったのに!これがあったら去年はもっと楽だったのに。
提出する際の注意
書類は持ち込みは不可で、郵送でないと受付けないとのことでした。きちんと届いたかどうか心配な場合は簡易書留などにするとよいと思います。日数に余裕を持って提出しましょう。
認証とは
この認証が本当に面倒でした。台湾の官公庁に書類を提出する場合は、予め台湾の公式機関で証明が必要なのだそうです。
私は東京に住んでいなかったのでわざわざ東京の代表処まで行って、手続きをしてきました。認証が必要な書類を渡すと、数日後に後ろに認証の印のシールが貼られて返ってきます。後日取りに行くのが地方出身者には辛いところでした。提出した人と取りに行く人が違っていても大丈夫です。
住んでいる場所によって手続き場所が違うようなので要確認です。参考サイト商務文書証明の手続きと添付書類
内定通知はいつ来るのか
私の場合、5月10日に内定通知が来ました。ただ、私が書いた住所に誤りがあり届くのが遅れたので、実際は4月末~5月初旬に通知が内定者に届くのだと思われます。この後、決められた期日までに語学学校の入学許可証を提出します。
台湾奨学金の人はその後に面接がありますが、華語文奨学金の場合はありません。
最後に
奨学金の合格者の講習会に行ったとき驚いたのは、奨学金に受かった人たちは結構女性が多かったことと、年齢も高校卒業したばかりの子から、大学生、40代くらいの方々まで幅広かったことです。
社会人の方でも、年齢で諦める必要はありません。受かるかどうか分からない部分もありますが、申請だけでもしてみることが大切だと思います。
今回の記事は2019年の募集要項を参考にしたものです。最新のものはご自身で確認してくださいね。
なお、奨学金についてのよく調べもしないまま、丸投げしてくる質問にはお答えできません。直接台北駐日経済文化代表処へお問い合わせください。
<参考サイト>台北駐日経済文化代表処 http://www.roc-taiwan.org/jp_ja/index.html
2019年度台湾奨学金募集要項申込書及び関連資料 https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/54022.html