台湾の永久居留証(永住権)を取るのにめちゃくちゃ手間取った話

04.台湾で働く

 

やっと、やっと取ることができた。

その日、私はこれまで幾度となく訪れた移民署で「永久居留証」を手にした。

これにより仕事や期限に制限なく、台湾に滞在できるようになった。政府の方針転換でビザが降りないという心配もしなくてもよくなった。

そう、永久居留証によって手に入れたものは、なによりも「自由」。

これで台湾にいてもいいんだと受け入れられたような気がした。

これまでの道のりをかみしめた。

永久居留証とは

「永久居留証」とは、外国人が在留期限や就労制限なく、台湾に住み続けられる権利を証明する身分証です。

この永久居留証を得るには、就労資格の場合5年間の滞在が必要条件になります。

その条件に加え、制度改正で必要書類が増えたことにより手続きに思ったより時間がかかりました。

スポンサーリンク

就職から永久居留証申請まで

私は台湾の歴史と文化にハマり、語学留学とワーホリで台湾に来ました。台湾で暮らすうちに気楽な生活が気に入って、長く暮らしたいと思うようになったのです。

けれども海外で外国人として暮らすというのは簡単ではありません。

1.職さがし

外国人が台湾で働くには、会社に紐づいた労働許可が必要です。この許可には一定以上の給与水準が求められ、台湾人より高めに設定されています。そのため企業にとって外国人を雇うハードルはやや高めです。

 

外国人を雇うよりも台湾人を雇ったほうが安いため、外国人を雇ってくれる企業を探すのは簡単ではありません。

日本人向けの求人は営業職が中心で、自分の希望するオフィスワークとなると選択肢は限られます。

そこから応募して面接して…となると、就職先が見つかるかどうかは運になってきます。

 

私もワーキングホリデー後は転職活動をすることになり、人材紹介会社では希望する求人が見つからず、最終的にはSNSを通じて仕事を見つけました。

こやま
特殊能力のない平凡な外国人にとって、台湾での就職や転職は激ムズ案件!

2.仕事

今の仕事も前の仕事も楽ではありませんでした。理不尽なこと、自分の力不足に落ち込んだこと、人間不信になったことなど数え切れません。それでも「永久居留証まであと○年」と自分に言い聞かせて踏ん張ってきました。

 

「永久居留証が取れたらとっとと辞めてやる!」と何度思ったことか。笑

ところが実際に取得した頃には、仕事にも慣れ、人間関係も改善し、辞める理由がなくなっていました。

永久居留証のためと思ったから踏ん張れたんですね。もしいつでも辞められる状況だったら、すぐに辞めて路頭に迷っていたかもしれません。笑

こやま
豆腐メンタルでもよく頑張った!

3.手続き

永久居留証を申請するには条件がいくつかあります。

労働許可を得てから5年以上経過していること、5年間での平均台湾滞在期間が183日以上であること、申請の前年度の収入が台湾人最低賃金の2倍であることなど。

居留証の期間が途中切れてしまうと、その年度分は5年間に含まれません。

なので期限が切れないように細心の注意を払うことになります。

 

私は収入面に大きな落とし穴がありました。

転職をした関係で基準を満たしていなかったのです!

会社から提出に使う源泉徴収票を受け取った時、金額が足りないことに気付いて愕然としました。

足りない!自分の計算ではギリギリいけるはずだったのに!!

実は非課税分の給与があり、非課税分は記載されないんですね…。これは痛恨のミスでした。

 

このとき3月。永久居留証申請は翌年の1月まで9ヶ月伸びることになりました。

あと3ヶ月、あと1ヶ月で永久居留証が申請できる!と指折り数えていたのにまた途中からやり直しです。

こやま
あまりに辛かったので残り期間を数えるのをやめました

そうして年が明け、ようやく申請が可能になりました。

会社の源泉徴収票をもって移民署に行きました。これで申請できるぞ!

 

そして窓口で言われたのが

「先月規定が改定されました。日本での無犯罪証明書が必要になります。さらに代表処で認証手続きが必要です」

 

おい、ちょっと待て。

無犯罪証明書って日本に行って手続きしないといけないやつじゃん。

地元へ帰り、さらに東京の代表処で認証手続きもしなければなりません。

 

台湾の交流協会でも無犯罪証明書の申請はできるけど、3ヶ月〜6ヶ月かかる。

 

どうする!?

 

このとき私は大変焦りました。

なぜなら私の労働許可の期限がもう少しで半年を切るタイミングだったからです。永久居留証の申請には、申請時点で労働許可が半年以上残っている必要があります。

 

半年を切ると、また労働許可を申請しないといけません。でも、労働許可を申請できるのは4ヶ月前から。

 

その間に労働許可申請の条件が変わったらどうするんだ!

 

そう、このとき頭にあったのが、とあるニュース。約20年間据え置かれてきた給与条件が引き上げられるかもしれないという報道でした。背景には物価や賃金の上昇があります。

https://vip.104.com.tw/preLogin/recruiterForum/post/220912

 

実際に変更はありませんでしたが、当時の私は「もし引き上げられたら台湾に住めなくなる」と本気で焦りました。

政府の政策一つで、台湾にいられなくなるかもしれない。住み慣れた土地、仕事を手放して母国に帰るということを想像したとき、外国人としての生活はなんてもろいものかと痛感しました。

 

そんな状態になるくらいなら、いま何とかして自分の力で永久居留証を取ってしまいたい。

大きなリスクが見えているのであれば、何もせずに時を待つなんてできない。自分ができるあらゆる手段を講じてリスクを減らしたい。

 

少しでも早く永久居留証を手にするためなら、費用は惜しみませんでした。一刻でも早く無犯罪証明書を取得できるよう新潟まで直接行き、その後の書類の受け取りや認証手続きでは家族にも無理を言って協力してもらいました。自分に使える手段はすべて使って、最短で資料を集めました。

 

そうして、必要書類が揃い移民署で申請できたのは4月10日。

審査終了の連絡が来たのは約4週間後の5月5日。5月11日に移民署で永久居留証を手にしました。

 

2019年にワーホリで台湾に来てから7年が経っていました。

4.その後

永久居留証の取得は、もうこれで労働許可の給与条件の変更におびえなくてすむ!副業が可能になってチャンスが広がる!と心が軽くなる効用がありました。

もし次転職するときも、永久居留証をもつことで会社のビザ手続きを減らせることはアピール材料の一つになります。

あと無職になっても台湾から追い出されることはないので安心です。笑

スポンサーリンク