台湾国内のコロナ感染増加でどんな風に日常生活が変わったかメモしておく

06.台湾で暮らす

台湾はコロナ対策の優等生と言われ、そのおかげで1年以上もの間コロナ流行前とほとんど変わらない生活を送れていました。

しかし、2021年の5月の初旬から徐々に国内感染者数は増えここ1週間は毎日感染確認数が240〜300人で推移していましたが5月27日現在、401人と400台に入りました。

毎日刻々と状況が変わっていて、この2週間でこれまでになく暮らしぶりも大きく変わったので備忘録として記録しておこうと思いました。

最初の異変

5月に入った頃は、陽性が判明した航空関係のスタッフが台北市内のダーツバーに行っていたというニュースを聞いて「もしかしたら市中感染が増えるかもな」と思いつつ、土日も普通に出かけていました。

それまで海外からの入国者以外での陽性はほとんどいなかったので、5月に国内感染者が出てきた時点で少し緊張が走っていました。

ただ、それでも会社のオフィスではみなマスクはしていませんでした。

バスや電車などの交通機関ではマスクは必須だったので街中を歩くとほとんどの人がマスクをしていましたが、私の会社では室内までマスクという人はいませんでした。

マスクを一日中つけるのは苦しいですからね…。

5月2日の南機場夜市。まだ感染者がほとんどいない時期のため人が多く活気がありました。

5/11(火)

国内感染が7例出て、コロナの警戒レベルが2に引き上げられました。この時ようやくオフィスでもマスク必須になりました。台湾の人々はコロナ対策への意識が高いといっても人それぞれであり、トップダウンでやらないと浸透しない部分があるなと実感しました。

警戒レベルが2になっても、生活はそこまで変わりませんでした。

食堂は店内で食べられたし、スーパーだって肉や野菜が品切れになってるかなんて心配せずに入れたのです。テレビのニュースを見て「なんか増えているみたいだからちょっと気をつけないとな」と思う程度でした。

左から警戒レベル1、2、3、4と数字が大きくなるにつれてより規制が厳しくなっていく。

警戒レベル3へ

でも少しずつ陽性数は増えていきました。

5/14(金) 国内の陽性者数は29例。

警戒レベルが3になるなんてまだ先のことだろうと思ってました。

でももしかしたら状況が悪くなって来週こんな風に会社に来れないかもね、なんて話をしたら、本当にそうなってしまいました。

 

5/15(土) 今週末は家で大人しくしているかと思っていたら11時に緊急記者会見が開かれ、この日の陽性者数は一気に180を超えたことが発表されました。

そして、台北市と新北市のコロナ警戒レベルを3に引き上げることが決定(期限は5/28まで)。

あの日の緊張感は、なんとも言えません。

「まさか」

出てきた言葉はそれだけでした。

警戒レベル3では、外出時はマスクの常時着用必須。室内での5人以上・室外での10人以上の集まりは禁止。生活や秩序の維持、医療、公務などに必要な施設を除く全公共施設の閉鎖。

この日台北ではスーパーに買いだめに走る人が多く、スーパーの野菜・肉・インスタント麺・水の棚から食料が消えました。

5月15日夕方の全聯スーパーの棚。インスタント麺がほとんどありません。

5/16(日)

気がつくと、台湾コロナ関連のニュースを探してしまう自分がいました。どうしても落ち着かなかったのです。

歴史が動いている、その渦中にいるような緊張感を感じていました。

台北の街からは人が消えた、とニュースになりました。

生活が一変した

5/17(月)

国内感染が333例となり、土曜日からの数字の飛躍に驚きました。

仕事は全てリモートになりました。

私の勤務先は以前からリモート勤務を採用していたので週に1日程度はリモートにしていましたが、毎日というのはほぼ初めて。これがずっと続くのかと少し憂鬱になりつつも業務を進めます。

この日は用事があったためオフィスに出社しましたが、他にも出勤していたスタッフもいて実際に顔を合わせてみると緊張感は和らぎました。

5月17日の西門町。歩いている人がいつもの1割も満たない。

5月17日の西門町。歩いている人がいつもの1割も満たない。

5/19(水) 台湾全国において警戒レベルが3に引き上げられました。

以前は毎日ほぼ外食で、キッチンと電鍋はあるものの朝食だけに使ったり、週末に2食分作るくらいだったのですが、ほぼ3食自炊になりました。

スーパーに行ってもまだ供給が安定しておらず、肉が品切れだったり、野菜が品切れだったりして買えるものがバラバラなので毎日通っていました。

 

私はもともと毎週中医(鍼治療)に行っていたのですが、この時期に行くべきかどうか迷いつつ行ってみたところ、患者さんはいつもと比べるとかなり少なくなっていました。

リモートになって目の疲れが激しくなっていましたが、鍼をしてもらい楽になりました。

5/22(土)と5/23(日)

引きこもる週末になるため、vpnを契約しNetflixとU-NEXTを見始めます。

FLUという韓国の感染症のパニック映画やチャーリーズエンジェル、宇宙兄弟などを見て時間を潰しました。以前だったら家にずっといると時間を有効活用していない罪悪感に駆られてましたが、今回はもう仕方がないということで気楽に過ごせた土日でした。

この頃台湾は自主的ロックダウンが進み、MRT(地下鉄)には驚くほど人が乗っていませんでした。

5月23日の東門。歩いている人が本当に少ないです。

5/24(月)

警戒レベルが4に上がるかもしれない(ロックダウンに相当)、台湾なら判断が速いからやりかねないと思って身構えていましたが、警戒レベル3の延長が決定されました。

陽性数は先週から300程度の横ばいで推移しています。

リモートも2週目となり、警戒レベル3の延長も確定したので安定してきた感じがあります。今後はこの警戒レベル3の状況が長期化することも考えられるため、今後の会社のオフィスの出勤体系をどうするか悩むところです。

他の台湾の会社は私の勤務先と同じように全員リモートにするところもあれば、半分をリモート、半分は出社というように輪番(分流)制にしているところもあるようです。

5/27(木)

国内感染者401例。400代に入ってしまいました。これから減るだろうか…。

毎日14時から行われる政府のコロナ防疫に関する記者会見を見るのが日課になりました。これを見ないと落ち着きません。

台湾はワクチンが約3000万回分調達できたなどというワクチンに関するニュースが多いです。台湾はまだワクチン接種が進んでいません。人々の関心はワクチン接種に集まっています。

台湾、ワクチン約3000万回分を調達=蔡総統 | 政治 | 中央社フォーカス台湾
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は26日、政府が新型コロナウイルスワクチンを3000万回分近く調達したことを明らかにした。海外からの購入分と国産分を含む。党主席(党首)を務める民進党の中央常務委員会で述べた。

さいごに

今回のコロナ流行による台湾のパニックの様子を見ていると、世界中が去年体験したことを今台湾は体験しているんだなと思いました。

この1年間普通の生活を送れていたことに感謝をしつつ、特別なことだったんだなとありがたみを感じています。

この生活がいつまで続くのか分かりませんが、台湾国産のワクチンが7月末にできるという話があるので、ワクチンが普及し始めたら先が見えてくると思っています。

時間はかかるだろうけれど、きっと今よりも状況がよくなるだろうと信じて毎日を暮らしています。

みなさんも体調に気をつけながらお過ごしください。

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