【台湾の歴史】おすすめ本まとめ!台湾の背景知識や魅力を知るためのエッセンス

01.台湾の歴史を知る

【随時更新!!】

台湾歴史オタクのこやまです。日本統治時代が特に好きでよく台湾の歴史に関する本を読んでいます。

台湾にはもともとそこまで興味はなかったのですが、『台湾人生』という本(映画がノベライズされたもの)に出会ってから台湾の歴史の重厚さ・面白さに目覚めました。そして気づいたら台湾に…

というわけで今回は私が厳選した日本と台湾の歴史に関連した本を紹介していきます。

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小説を通して台湾の歴史を辿る

台南の空ゆかば -ボクとうさぎのマンゴーデイズ-

主人公の青年が旅の途中に台湾で出会った人々から、台湾が背負ってきた歴史が見え隠れする。

主人公が祖父の思い出の人を探すために台湾を旅するので、まるで一緒に台湾を旅しているかのよう。台湾の歴史背景や、そこに暮らす人々の雰囲気までリアルに感じられます。

特に台南がメインなので台南旅行に行く前に読むとモチベーションがあがると思います。

実在する人物の話も織り交ぜられた、タッチが軽くてあっという間に読めてしまう小説。まず最初の一冊におすすめの本です!

台湾の各地に残る日本の跡を巡るのにおすすめの本

台湾に生きている「日本」

日本と関わりのある場所が丁寧な解説とともに書かれていて、現在も残る日本統治時代に関するスポットの歴史背景が分かります。

現地の古老から聞いたエピソードが深みを与える、他にはない台湾案内本。

おすすめの使い方は、台湾の旅行前に読んで、行く場所を決める参考にすること。さらに、旅行後に再度読み返すこと。事前に知識を得ておくことで、全然街の見え方が違います

この本の著者の片倉佳史さんは、台湾の歴史から鉄道まで幅広い著作があり、台湾方面ではかなり有名な方です。片倉さんほど台湾の幅広い方面について語れる日本人はなかなかいないでしょう。

台湾に残る日本の跡を探してみたい人におすすめの本です!

*片倉佳史さんの最新本→台北・歴史建築探訪 日本が遺した建築遺産を歩く

司馬遼太郎が見た台湾

街道をゆく 台湾紀行

『坂の上の雲』や『竜馬が行く』で有名な司馬遼太郎氏の紀行文集『街道をゆく』シリーズの台湾編。

司馬さんが台湾で出会った人々との逸話が書かれています。

「老台北」として2017年7月にお亡くなりになった蔡焜燦さんも登場しています。

司馬さんが実際に台湾を旅行した様子を書いているので、旅行記として楽しめます。司馬さんが回ったルートを旅行してみたくなりますね。

これから台湾に旅行に行く人は、この本を読んでから行くと台湾で感じられることが何十倍も変わってくると思います。台湾旅行のモチベーションが上がる本です。

台湾についての様々な知的好奇心を満たす

台湾物語: 「麗しの島」の過去・現在・未来 

「第二次大戦後の歴史、多言語の共存、台湾ニューシネマ、中国との関係、
原住民族の歴史、建築や地名など日本統治時代の痕跡……」

台湾に隠された謎がどんどん解き明かされていく、知的好奇心が満たされる本です。

著者が体験したエピソードとともに解説がついていくので、すっと読んでいけます。

台湾の映画や音楽も紹介されているのもよいですね。一つ一つのテーマを調べたくなってしまうので、やや読むスピードが遅くなるのが難点。

台湾の歴史を簡単におさらいする

池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾

台湾の歴史全体をおさらいしたい場合には池上彰さんの本がおすすめです。

池上さんの分かりやすい語り口で台湾の歴史が要点をつまんでまとめられています。

戦後を生き抜いた台湾のトオサン達の生き様

トオサンの桜

日本統治時代に日本教育を受けた日本語世代のことを多桑(トオサン)と台湾語で言います。日本語の「父さん」が台湾語になったものです。

この本には多くのトオサン達が登場し、彼らの生き様が語られているんです。

ひとりひとりの人生が波瀾万丈でこんな大変な人生を生きてこられたのか…と驚きます。そこに日本時代の教育や日本人との関わりがそっと刺身のつまのように添えられている。

台湾は親日と言われるけど、そんなに単純な話ではないことが分かります。

台湾の日本語世代の人々がなぜ「日本」を思い続けるのか、彼らの生い立ちや彼らを取り巻いた歴史を知ることで、それが見えてきます。日本語世代の人々に興味がある人にもおすすめの本です。

香港や中国の歴史もまとめられているので、相互の関係性も学べます。

在日台湾人たちのファミリーヒストリー

タイワニーズ 故郷喪失者の物語

台湾をルーツに持ち、日本で暮らす在日台湾人を「タイワニーズ」としてそれぞれの人生を紹介しています。

目次を見るだけで、読みたくなりませんか?それぞれのファミリーヒストリーをご覧ください。

【目次】
・蓮舫はどこからやってきたか
・日本、台湾、中国を手玉にとる「密使」の一族 辜寛敏&リチャード・クー
・「江湖」の作家・東山彰良と王家三代漂流記
・おかっぱの喧嘩上等娘、排除と同化に抗する 温又柔
・究極の優等生への宿題 ジュディ・オング
・客家の血をひく喜びを持って生きる 余貴美子
・「551蓬莱」創業者が日本にみた桃源郷 羅邦強
・カップヌードルの謎を追って 安藤百福
・3度の祖国喪失  陳舜臣
・国民党のお尋ね者が「金儲けの神様」になるまで 邱永漢

秘湯巡りを通じて垣間見る台湾の深部

台湾の秘湯迷走旅

台湾の秘湯を巡る男三人の迷走旅

交通の不便な場所にある台湾の秘湯を探すルポタージュなのだが、温泉を探すとそこに必ず現れる山と台湾原住民の人々の描写が興味深い。

台北に住んでいたら接することのない台湾の深部を垣間見れた気がした。車を用意して秘湯を探しに山奥に迷い込みたくなる一冊。

【台湾が登場する日本の漫画】

もし日本が巨大地震に襲われ、多くの日本人が台湾に逃れたら…壮大なフィクション

太陽の黙示録 2〜4巻 かわぐちかいじ

2002年首都圏が巨大地震と富士山噴火に襲われ、日本列島が北と南に分断される。北は中国に、南はアメリカに管理されることになった。
一部の避難民は海を渡り台湾の淡水キャンプに身を寄せることとなる。避難民へ向けられる差別的な目線、国籍を捨てて台湾社会に適応していく者もいれはま適応できずにテロ組織化する若者もいて…。
他の国で起こっている重大な社会問題がもし日本で起こったらという壮大なフィクション。

台湾が舞台なのは2〜4巻。台湾の有名な観光地が登場するので、見ると楽しいです。
終末モノが好きな自分には内容がハマりすぎて全巻買いました。

台湾の政治経済を漫画で把握する

会長 島耕作(11)

この会長島耕作11巻は一冊丸ごと台湾編です。

台湾の政治経済が分かりやすく紹介されています。2019年の作品なので内容も割と新しいです。
内容もそこまで偏ってないかと。
ビジネス視点で台湾のことを知りたいと思ったら読むのにおすすめです。

かなり過激だけど面白い。漫画で考える台湾論

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論

小林よしのりさんのゴーマニズム宣言シリーズのひとつです。漫画なので取っつきやすいですね。

台湾のお年寄りに話を聞いていく中で、日本人としてのアイデンティティーとはなんぞやを考察している本です。

台湾の歴史問題にガンガン切り込んでます。台湾の歴史はデリケートな部分があり、あまりはっきりと語られることはないのですが、そこにメスを入れています。ここまで歴史問題に切り込んでる本もなかなかありません。

著者の意見がすごく前に出ている本なので、情報を鵜呑みせずこういうのもあるんだな~という位で読むといいです。

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