19世紀に金の採掘で栄え、東洋最大の貴金属鉱山と呼ばれた金山がありました。
その名も、金瓜山(きんかせき、ジングワシー)。
台湾北東部、観光地として有名な九分の先にあります。
日本統治時代に開発が進んだこともあり、木造家屋や石垣、コンクリート造りの建物が残っています。
現在は鉱山の一部は黄金博物園区(黄金博物館)となっており、見学が可能です。黄金博物館の敷地はかなり広く、うろうろするのも楽しいです。少し山を登ったところには黄金神社があるなど、かつての日本時代の遺跡が沢山あるのが特徴です。
金瓜山とは
金瓜山は1898年(明治31年)に採掘が始まり、1930年代には東洋最大の貴金属鉱山と言われるようになりました。日本統治時代の戦時体制下で最盛期を迎え、1948年をピークに、1987年に閉山しました。現在は「黄金博物園区(黄金博物館)」として整備されています。
黄金博物館へゴー!
黄金博物館に向かうバスを降りるとすぐに博物館の入口が見えてきます。
この鉱夫のおじさんの表情と言ったら!いよいよ来たなとテンションが上がります。このB級スポットにある人形達に共通する人間味あふれる表情はなんなんでしょうか。
見晴らしがよく、山の高い所に鉱山があったことがよく分
昔の日本人宿舎。現在は短期滞在できるように整備され、
日本の木造家屋に出会う
「四連棟」と呼ばれる日本人宿舎は見学ができます。
結構しっかり作り込まれています。小物は、近くに住むコレクターからお借りしているそう。
日本人が去った後に台湾人が住むようになるとこんな風に
トロッコの跡を歩く
線路は続くよどこまでも~。トロッコの線路跡。
この上にいる鉱夫マークいいなあ。これのグッズあったら
貯水槽を警備する警備小屋。戦争遺産っぽくてかっこいい
いざ、坑道の中へ!
かつて使われていた坑道の中に入ることができます。チケットを買って中に入ってね。
ここにも鉱夫のおじさんが。一緒に記念撮影をしましょう。
地下に潜るのってワクワクする
金鉱は地盤がしっかりしているので、崩れる心配をあまり
ドリルで穴を開けているところ。その穴にダイナマイトを入れて、爆破して掘り進めていきます。
ダイナマイトで吹っ飛ばすから耳を押さえないとね
休憩場所。お疲れさんです。
一日の作業を終え坑道の出口では金を持ちだしていないか
口の中もチェックです。
「おめえ、ほんとうに隠してないか?」
「は、はい。。。
金を飲みこんで隠した人もいたそうで、そういう人は金が
ということで坑道はこれで終わりです。15~20分くらいで全体を見終えることができます。
産業遺産の裏の歴史
実は、ここは日本軍による連合軍の捕虜の収容所であった歴史があります。多く
食事は粗末な物で、常に飢餓状態だったそう。
黄金神社へ
かつて鉱夫たちを見守っていた「黄金神社」に向かいま
石灯籠はそのまんま!
鳥居!
石柱だけが残っていました。
黄金神社から更に坂道を行くと、露天掘りの跡があります。ラピュタっぽい!と一人興
ランチにおすすめ鉱夫弁当
黄金博物館では鉱夫が食べていたお弁当をアレンジしたものが売られています。
塩味の効いた厚めのお肉が贅沢に使われていて、美味しいです。野菜も入っているのでバランスもGood。
お弁当箱と箸と風呂敷がお土産に持って帰れます。そこが人気のポイント。
ラムネも売ってました。日本のラムネとはまた違った風味で、なんだか懐
まとめ
一度行ってみたいと思っていた黄金博物館。鉱夫の人形さんたちがすごくよい表情をしていました。
メインの観光部分の坑道は思ったより短いのですが、なんせ敷地が広いのでじっくり見て回ると3時間くらいかかります。
博物館となってますが、観光客は多いです。土日はなるべく避けて行くことをおすすめします。
Information
『黄金博物館』
住所 新北市瑞芳區金瓜石金光路8號
営業時間 月~金9:30~17:00、土・日・祝日9:30~18:00
休館日 毎月第一月曜日(祝日に当たる場合は開館)、旧暦の大晦日及び元旦、選挙の投票日
入場料 80元/人 ※体験活動別途(本山五坑坑道体験50元/砂金採り体験100元)
ホームページ http://www.gep.ntpc.gov.tw/ (日本語)