公務員は安定してない理由を元公務員が考察する

安定しているから、公務員になった」

安定してそうだから公務員になりたい」

こういう風に考えている人は多いかもしれません。

公務員は安定した職業だという考えは根強いです。

だけどその安定って、本当に安定しているんですかね?

今ある公務員の仕事がいつまでもあるんですかね?

今は公務員をリストラはできないようにはなっているけど、果たしてそれもいつまで続くでしょうか?

「公務員って、安定なの?」

今回は、新卒で入庁した地方公務員を2年で辞めた私が、この問題について個人的に考えたことをまとめました。

公務員になろうか悩んでいる大学生や今公務員として働いているけど、将来に少し不安になっている人に送ります。

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公務員の仕事は外部化が進んでいる

私は公務員の仕事をしていて、マクロで見て、公務員の仕事は減ってきていると思いました。

というのも、仕事の外部化やIT化が進んできているのです。

  • 各部署で行っていた総務などの事務→事務センターという場所で一括管理
  • 手作業でしていた事務処理→処理ソフト導入などのIT化により作業量は縮小
  • 事務の中でも単純な作業→臨時職員、派遣社員が行う

高卒で公務員になった人の中には「私たちの仕事がなくなってきている!」ということを言っている人もいました。

公務員の初級(高卒)で入った人達は主に事務処理、窓口対応をするというのが昔は多かったのです。でも今はそのような仕事が減り、政策の企画・立案というような部署にも異動するようになりました。

この政策の企画・立案の仕事は今後も残るでしょう。ITでは置き換えられなかったり、正社員でないと任せられないような責任のある仕事なので。

つまるところ公務員の仕事でも、誰でも出来る仕事は外部化されつつあり、より高度な能力が求められる仕事は残るでしょう。

公務員でもリストラは起こるようになる?

じゃあ大卒で入った人の仕事はなくならないから安定なんじゃないの?

単純ではない作業は残るでしょう。重大な個人情報を扱うような仕事も残るでしょう。

でも、仕事は残ってもあなたが残るとは限らない。

リストラがないって思ってますか?

あなたがずっとそこに働き続けると思ってますか?

財政破綻で有名になった夕張市がありますね。

あそこ、財政破綻した後に公務員達がどうなったか知ってますか。

財政破綻した後、260人いた市職員は半分以下の約100人になり、職員の給料は約15%削減されました。

 かつて炭鉱の街として栄え、約12万人が暮らした北海道夕張市。10年前の2006年6月20日、353億円の巨額赤字をかかえて財政破綻を表明、人口は今や1万人を割り込んだ。鈴木直道市長(35)は財政再建にまい進する半面、「住民は幸せになったのか」と自問する。

これ、他人事じゃないと思うんですよね。

このような状況は今50代、40代の人は逃げ切れるかもしれないけど、今20代の人は定年まで40年近く働くわけで、それまでに日本は少子高齢化が進むでしょう。都道府県や大きな市で考えれば、その進行度はゆっくりに見えるけど、小さな集落単位で見るとかなり速いと思います。

労働人口が減って、税収が減ったら、行政サービスは減るし、公務員の人件費もある程度減らさざるをえなくなると思う。

財政破綻が起こったら、リストラの可能性が出てきます

で、あなたが働いている市町村がそうならないとも限らないのです。

リストラがないとしても、

給料15%減らされたら、どうします?

15万円の手取り(初任給だとこのくらいだった)が、12.75万になる。

20万円が17万円になる。30万円が25.5万円になる。

もし結婚して家族もいたら大変。

貯金切り崩して生きるの?

貯金なくなったらどうするの?

公務員の仕事だと、生活できない可能性が出てきます。

つぶしがきかない公務員

転職する?転職するといっても、転職できるようなスキルはある?

公務員であることのリスクは、「転職できるようなスキルが身につかない」ことだと思いました。

2~3年で異動を繰り返し、全く違う分野の仕事をする、公務員(の一般行政職)はゼネラリストを育てる仕組みになっています。

全然違う分野の仕事をするので、その前にいた部署の知識は役にたちませんし、新たに勉強し直さないと行けません。

勉強しても、また2~3年したら異動があるので、スペシャリスト(専門家)はなかなか育ちません。

スキルが身につかないので、つぶしがきかないんです。 

公務員を辞めたら、自分で食べていくことはできなくなる。

そういう状態って、安定って言うんですかね。

もし今いる場所が不安定な状態になったとき、自分に戦う力はないし他に逃げ場はない。

私は、会社のような大きな組織に依存せずに生きていけるような人間になりたい、振ってくる仕事をこなすのではなく、自分の仕事は自分で決めたい、そう思いました。

まとめ

いかがだったでしょうか。公務員を目指す方には、こういうことを踏まえた上で公務員を目指してほしいと思い、書きました。

労働人口の減少と税収減でこれから地方の運営はますます厳しくなると思います。公務員の仕事も大きな改革がなければ負担は増すばかりでしょう。

けれど、だからこそ、未来を変えられる人に公務員になってほしいです。

今回の記事に書いたことを踏まえた上で、自分で考えて公務員の道に進むか、別の道に進むのか選んでもらえたらと思います。

おすすめ本:公務員の働き方に未来はあるのかどうか分かる本「ワーク・シフト

今回の話を踏まえて、働き方について悩んでいるという人にはおすすめの本があります。

2025年に人々はどんな働き方をしているのか、社会の変化とそれによって働き方にどのような変化が起こるのか書かれています。

「ゼネラリストではなく連続スペシャリスト」となることで迅速な社会の変化について対応できると語られています。

そうなると、ゼネラリストである公務員はこの先厳しいなということが分かりますね。

自分らしい働き方をしたい人、今の働き方に疑問を持っている方は、是非読んでみてください。

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